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芦のやの
こやのわたりに
日は暮れぬ
いづち行くらむ
駒にまかせて

 
 

芦で葺いた屋根の小屋があります。昆陽あたりはすっかり暮れてしまいました。

馬の進むに任せて、さあ、これからどこへ行こうかな。


   出典:『後拾遺和歌集』より



 
 

能因法師(988―没年不詳)

平安時代中期の僧侶・歌人。隠棲の地を摂津国古曽部(高槻市)に定め、藤原長能(ながよし) に師事して和歌を習い、東北地方を旅し多くの和歌作品を残した。歌集に『能因集』があり、ほかに私撰集『玄々集』、歌学書『能因歌枕』がある。


 

場所:稲野小学校正門前
 

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