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かり枕
ゐなのの原に
夢さめて
かたふく月に
しぎの立つ聲

 
 

旅に出て、猪名野の原でうたたねの夢からさめると、折しも月は西の山の端に沈みかけようとしており、しぎが飛び立つ声が聞こえてくる。深まりゆく猪名野の秋。
 
                      出典:『新撰菟玖波集』より


 
 

能阿法師(生没年不詳)


 

場所:須佐男神社境内

 

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