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分来てし
 其世は夢と
成りぬるを
 何たとらるる
猪名のささ原

 
 

自分でかきわけるようにして、自分の判断で来てしまった「その世」は今や夢となってしまった。
それなのに、自分の心は何を求めて行きなやみ、猪名野笹原をさまよっているのだろう。

                  出典:『自筆短冊』より


 
 

伴林光平(1813〜1864)

幕末の国学者、歌人、勤王志士。もとは浄土真宗の僧。伊丹北の教善寺に安政3年から4年間隠れ住み、町衆に国学や歌を教えていたと伝えられる。文久3年天誅組の挙兵に参加するが捕らえられ、京都で刑死。



 

場所:寺本児童遊園地 寺本東センター前

 

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