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月なくて
昼は霞むや
こやの池
時は仲秋。
夜ではないので、月は出ていないが、
昆陽池は近辺にまれな大池であるから、
昼もあたり一面おぼろに霞んでいて、
周囲も定かでないほどである。
出典:『鬼貫句選』より
上島鬼貫(1661-1738)
江戸時代中期の俳人。伊丹の酒造家に生まれ、8歳で「来い来いといへど蛍が飛んで行く」と詠んだ。松江重頼や西山宗因を敬慕し,大坂へ出て修業。「誠のほかに俳諧なし」と悟り,芭蕉と前後して真の詩に開眼した点が評価される。
場所:昆陽池公園内
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