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  こやの池に
   生ふる菖蒲の
    ながき根は
ひく白糸の
   心地こそすれ
     
  昆陽池に生えている菖蒲の白く長い根は、
夏にあがった春蚕の延ばす糸のような気持ちがすることだ。

          出典:『詞花和歌集』より
 
  待賢門院堀河(生没年不詳)

 平安時代後期の歌人。源顕仲の娘。はじめ令子内親王に仕えて、六条とよばれ、のち待賢門院につかえ堀河と称された。歌は「千載和歌集」に十五首が収められ、余情、幽玄の歌風のさきがけをなしている。家集に「待賢門院堀川集」。
 
  
  場所:昆陽池公園内

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