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冴る夜は
よその空にぞ
鴛鴦も鳴く
凍りにけりな
昆陽の池水
冷え冷えとする冬の夜、
おそらく昆陽の池の水も凍ったのであろう。
いつもはそこにいて鳴く鴛鴦(おしどり)が
よその方で鳴くのが聞こえる。
出典:『山家集』より
西行法師(1118~1190)
平安後期の歌人・僧。俗名、佐藤義清(さとうのりきよ)。鳥羽上皇に北面の武士として仕えたが、23歳で出家。草庵に住み、また諸国を行脚して歌を詠んだ。家集「山家集」。新古今集には94首が載っている。
場所:昆陽池公園内昆陽池センター北
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