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正覚寺

伊丹市4丁目   市バス南本町1丁目









鐘楼門


 
 浄土宗、願成山正覚寺は知恩院末寺です。1469年(文明元)の創建で開基は馨譽(きょうよ)上人です。本堂は『有岡庄年代秘記』によると、1707年(宝永4)建立とあり、1856年(安政3)に大改修が行われ、近年まで護持されましたが、2004年(平成16)に西側の産業道路拡張工事に伴い本堂・庫裏等が建て替えられました。
  その際本堂内陣格天井「花丸」と欄間の『二十四孝物語』の一部の彫刻も復元されました。花丸天井は99ある格間に金箔を施し、その上に丸く種々の花を彩色した大変珍しいものです。本尊は木造阿弥陀如来坐像で江戸時代の作といわれています。
 本尊は木造阿弥陀如来坐像で江戸時代の作といわれています。新たに産業道路沿いに表山門が造られました。東側の山門は鐘楼門で1685年(貞享2)建立されました。
 この山門の上に鐘楼がある珍しい形式のものです。梵鐘は先の大戦中に供出されましたが、1986年(昭和61)に再鋳造され、建立時の姿に復元されました。境内墓地には金本摩斎(儒学者・明倫堂2代目教頭)、山口太乙(酒造家・俳人)、古野将盈(郷土史家)の墓があります。本堂内陣格天井「花丸」について、建造に携わった職人の記録があり「塗物師・奈良屋彦兵衛、色彩師・今末新兵衛、箔押師・箔屋嘉兵衛」と記されています。





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