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岩屋遺跡

岩屋1丁目(伊丹スカイパーク中央エントランス付近)



 
 弥生時代前期の国内最大級といわれる灌漑施設―堰(せき)と用水路が2003〜2004年(平成15〜16)の発掘調査で発見されました。その堰1を発見された場所に一部復元展示しています。(実際の遺構は埋設保存。)
  自然河川の中から、コナラ材やクリ材の杭を打ち込んで作られた堰が3つ発掘されました。3つの堰は水流の速さや方向、水量を変えるためにそれぞれ違う役割を果たしていました。 
 堰の南には幅3.3m、深さ1.3mに掘られた用水路があり、何度も底ざらえしながら大量の水を下流へ引いていた様子がうかがえます。
 堰や用水路は、この地域で米作りが本格化した弥生時代前期(今から2300〜2400年前)のもので、非常に高度な土木工事が行われていたことを示す全国的にも最古級の遺構です。また堰の周囲に堆積した砂層からは縄文時代後期から弥生時代前期の土器も出土しています。




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