トップページ

昆陽池

昆陽池3丁目






昆陽池空撮(平成9年撮影) 

 
 天平年間(729~749)、行基が猪名野笹原150町歩(約150ha)の大開墾を終え、その灌漑用水池として5つの池と2つの溝を構築したと伝えられています。現在の昆陽池はその中で最大の「昆陽上池」にあたるといわれ、周囲4km近くありました。 
陥没帯を生かした溜池で、天神川(昆陽上池溝)および天王寺川(昆陽下池溝)を導いて流水を貯留することにより、安定した農耕ができるようになりました。1960-61年(昭和35-36)に池の東部分の約1/3が埋め立てられ、以前の2/3ほどの面積になりました。 
 1972年(昭和47)から残った池部の周囲が埋め立て整備されて公園になり、日本列島の島が造られて野鳥の楽園となって市民に親しまれています。公園総面積約28万㎡、そのうち水域約20万㎡、水量約28万㎥、自然池の平均水深は1.7m、貯水池は4mです。
 昆陽池は古来より歌枕として知られ、多くの歌や俳句に詠まれました。




目次