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摂津音頭

 








摂津音頭は旧川辺郡長尾村・小浜村で踊られていた盆踊りです。長尾村のうち荒牧・鴻池・荻野・大野の各地区は現在伊丹市に、他は宝塚市になりましたので、伊丹市・宝塚市に広く伝わっています。宝塚市内では、摂津音頭の異称である「千古踊り」・「安倉音頭」を復活させています。
昭和50年頃には、摂津音頭を完全に覚えている人は少なく、盆踊りとして続けられていたのは荒牧地区だけでした。昭和57年に郷土の伝統芸能を保存継承しようと摂津音頭保存会が結成されました。現在では地域小学校の運動会で踊られる際の指導や、一般市民への講習会も行われています。
摂津音頭は市内の「むぎわら音頭」、周辺の「播州音頭」・「三田音頭」、さらに東の「河内音頭」・「江州音頭」とも、その旋律や太鼓のたたき方から見て明らかに異なっており、旧川辺郡一円にしか存在しない独自のものといわれています。
現在荒牧地区で歌われている歌詞の一部を示すと次のようです。

チョイトカケタヨーイヨイ
サーモヨーイ若い衆
囃子をエたのむヨーホホイ
ソーラセーヨーイセ
囃子ヤメなければエ音頭がとれぬ
アーコーラヨー
チョイトカケタヨーイヨイ
・・・・・

また、歌詞を見ると、特に「チョイトカケタ」という囃し言葉はこの音頭独特のものであり、「とろりとろりとねぶたい時は・・・」のように、仕事歌から流入しているものや、酒造り唄の歌詞がかなり流入していて特徴的です

酒造り唄はもともと、有馬・生瀬あたりのいわゆる生瀬杜氏が池田・伊丹の酒蔵へ出稼ぎに行って唄ったものを、後に丹波氏が継承したといわれることから、有馬・生瀬から伊丹・池田への道中が順を追って唄われている訳で、それが断片的に流入していることが、その成立年代と地域性をうかがわせるものとなっています。


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