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杜若寺

東有岡5丁目






大塚鳩斎の墓碑 
 杜若寺は、万治3年(1660)の創立で古来、杜若(かきつばた)の名所でした。豊臣秀吉も訪れ、杜若庵と称するように述べたとか。旧称杜若庵、俗に焼野といいます。本尊は阿弥陀如来坐像で、境内には、梶 曲阜の墓のほかに伊丹の指定文化財となっている頼山陽撰並書の大塚鳩斉の墓碑があります。
 ○梶 曲阜(きょくふ)は通称大和田屋金兵衛、号は照顔斉。酒造家の山口家の別家大和田屋に生まれ(現在の本町5丁目辺り)、 幼い頃から俳諧に親しみ、1856年(安政3)の秋には二条殿から官服御免許を得、伊丹俳壇の第一人者として後進の指導をしました。先輩鬼貫を敬慕し、伊丹周辺に句碑8基を建立しています。
 ○大塚鳩斎墓碑(伊丹市指定史跡)
砂岩製で左右に灯籠二基をつけた立派な墓碑があります。鳩斎は銘酒「泉川」の酒造家大塚探古の養嗣子で、1829年(文政12)、62歳をもって病没し、ここに葬られました。墓名を孤子信行が頼山陽に委嘱し、山陽が筆を取ったものです。山陽晩年の作として大変雄渾に書かれており、貴重な史跡です。1966年(昭和41)、伊丹市史跡文化財に指定されました。






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