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 近衞家は藤原氏嫡流の五摂家筆頭の家柄です。平安末期の関白藤原忠通の嫡男基実を家祖としています。伊丹郷町の中心部が寛文元年(1661)から明治に至るまで近衛家の領地になりました。幕府では中国(明)から来た黄檗宗の僧隠元のために大寺を建てる場所として、近衛家の山城国宇治の領地を適地とし、代替として天領であった伊丹郷町を充当しました。このときの近衛家当主は、第20代近衛基Xでした。基Xは神を敬い、野宮(現猪名野神社)の本殿を再建し、酒造業の育成・庇護に努め、江戸への進出には大きな力となりました。伊丹市は近衞家の合印文を市章にしています。

◆近衛家ゆかりの場所 
近衞家会所跡(中央3丁目)、猪名野神社(宮ノ前3丁目)、近衞家会所関係資料一括(伊丹市立博物館 千僧1丁目)。

■猪名野神社本殿



■近衛家会所跡の銘版



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