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 伊丹市の中心となった旧伊丹町は、伊丹(有岡)城の城下町から発展し、江戸時代には酒造りで栄えました。15の村が一続きになっており、その一つの伊丹村は、27の小さな町からなっていました。
 江戸時代の下の地図はそのころの町の姿で、城にちなむ大手町・外城村、商人や職人たちの活躍をしのばせる綿屋町・魚屋町・鍛冶屋町、牛頭天王社(猪名野神社)の門前にある天王町、昆陽村への出口にあたる昆陽口村などの名が見られます。北中少路村は、2筋東の本町通りより細い、“少路”に沿う村の一つです。
 近代の上の地図(伊丹)では、大広寺・下市場・植松などの旧地名のほか、八幡・池ノ坂・雲上ノ上なども前代から引き継がれた名です。一方、宮ノ前・宮ノ下は猪名野神社に、古城は有岡城跡にちなんでつけられた新しい地名と思われます。


 
 
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