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正善寺山門の蟇股
 
社寺建築などで、頭貫(かしらぬき)または梁(はり)の上、桁との間に配置する山形の部材のこと。本来は上部構造の重量を支えるために取付けられたものであるが、のちには単に装飾としてさまざまに彫刻して破風などにつけられた。
装飾の形が蛙の下半身に似ているので、この様に呼ばれている。 写真は三軒寺の1つ正善寺山門(薬医門)の蟇股です。十七世紀前期の様式を示していると言われている。山門の左右2か所にあり、その裏表で計4枚の彫刻による絵柄が施されている。
当初は彩色されていたが経年により退色が進み、現在は無彩色の状態である。想像復元した絵柄が門前に掲示してある。



 (松田 記)

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