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御願塚 須佐之男神社


中野素盞嗚尊神社
 
伊丹市内には、「スサノオノミコト」を御祭神とする神社が多くあります。
「スサノオノミコト」は、伊弉諾(いざなぎ)・伊弉冉(いざなみ)二尊の生んだ、記紀神話の男神です。姉天照大神・弟月読命とともに3貴神の1柱で、この神に関する神話は、すべてに勝ち荒々しい振舞をされる話が多いようです。

720年完成の日本書紀では、「素盞嗚尊」と書き、父神より、「滄海之原(あおうなばら)を治めよ」と命ぜられたと記されています。
また、712年完成の古事記では、「須佐之男命」と書き、「海原(うなばら」を治めよ」と命ぜられたと記されています。文字は違いますが、同じ神様なのですね。ところで・・・・・

伊丹市内で「素盞嗚尊」を御祭神とする神社には、中野素盞嗚神社・西野素盞嗚神社・東野春日神社(もとは素盞嗚神社と称し、旧長尾村の春日神社と合併)・桑津神社(中村素盞嗚神社が合祀された)などがあります。
また、「須佐男命」を御祭神とする神社には、野間健速神社・御願塚須佐男神社・南野神社(もと須佐男神社と称し、少名彦神社と合併)・伊丹猪名野神社(猪名野坐大神=健速須佐乃男命)などがあります。 本によっては、「須佐之男命」「須佐男命」と書かれています。須佐男神社は早い時期(奈良朝時代)に、素盞嗚神社は江戸時代に建立された神社が多いようです。


《参考図書》
「日本の神話読み解き事典》川口謙二編著
「伊丹の神社」伊丹市神社総代会
 (中尾 記)

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